コンピューターウイルスの主な感染経路について

サイバー攻撃

コンピューターウイルスには、主な感染経路というものがいくつか存在します。
感染経路を知っておき、併せて感染を防ぐための対策も把握しておけば、コンピューターにおけるセキュリティ性はかなり高くなります。
今回は、これらのことについて解説しますので、情報セキュリティにおける基本として覚えておきましょう。

コンピューターウイルスの概要

感染経路や感染を防ぐための対策の前に、まずはコンピューターウイルスがどういうものなのかについて解説しましょう。
コンピューターウイルスは、第三者のプログラム、あるいはデータベースに被害が及ぶように作製されたプログラムです。
また、コンピューターウイルスには、“次の機能を1つ以上持つ”という特徴があり、この“次の機能”には、自己伝染や潜伏、発病などが該当します。
自己伝染とは、自身を他のプログラムファイルに複製することよって、他のコンピューターへの被害を拡大させる機能のことを言います。
そして、一定の時間あるいは一定の処理などが行われないと、症状を出さない機能を潜伏と言い、コンピューターに予期せぬ動きを起こさせる機能を発病と言います。

コンピューターウイルスの主な感染経路は?

コンピューターウイルスは、あらゆるところから感染します。
この感染経路を知らないことには、対策を取ることもできないため、まずは主な4つの感染経路を覚えておきましょう。

①メール
コンピューターに送られてくる悪質なメール、いわゆる“スパムメール”からの感染です。
スパムメールは、身に覚えのない送信先から送られてくることもあれば、実在する企業や取引先などになりすまして送られてくることもあります。
また、このようなスパムメールには、ファイルが添付されていたり、URLが記載されていたりしており、これらを安易に閲覧しようとすることで感染してしまいます。

②ウェブサイト
コンピューターウイルスが設置された悪質なウェブサイトにアクセスしてしまったことによる感染です。
また、ウェブサイトで公開されている動画や画像、あるいは有益なソフトや興味をそそられるゲーム、音楽等をインストールしたところ、それがウイルスだったというケースもあります。

③ネットワーク
社内ネットワークにおいて、複数台のコンピューターを接続している場合、1台のコンピューターがウイルスに感染してしまうと、自己伝染機能によって、どんどん被害が拡大してしまうおそれがあります。

④記憶媒体
記憶媒体とは、リムーバブルディスクやCD-R、DVD-Rや外付けハードディスクなどの機器を指します。
すでに感染している記憶媒体を、知らずにコンピューターに繋いでしまうと、それだけでコンピューターがウイルスに感染することがあります。
また、ここからさらに、複数台のコンピューターに伝染してしまう可能性も否めません。

コンピューターウイルスの感染を防ぐためには?

感染経路を把握していても、感染を防ぐための対策を取っていなければ、セキュリティ性は向上しません。
ここからは、感染を防ぐための方法を具体的に解説しましょう。

①ウイルス対策ソフトを導入する
コンピューターウイルスの感染を防ぐためには、ウイルス対策ソフトの導入が欠かせません。
ウイルス対策ソフトは、インストールして起動することで、コンピューターウイルスの検知、制御などを行ってくれるソフトであり、情報セキュリティにおけるいろはの“い”だと言えます。

②OS、ソフトウェアは常に最新の状態にする
脆弱性が残ったままだと、ウイルスのターゲットになりやすいです。
そのため、OSやソフトウェアは、常に脆弱性が取り除かれた状態、つまり最新の状態にしておかなければいけません。
アップデートに手間はほとんどかかりませんので、1つのルーティーンワークにしておきましょう。

③危険なメールやファイル、URLは閲覧・クリックしない
送信先がわからないメールや、そのようなメールに添付されたファイルは閲覧しないようにし、URLもクリックしないようにしましょう。
先ほど、ファイルやURLを閲覧すると、コンピューターウイルスに感染する可能性があると言いましたが、中にはメールを開くだけで感染するものもあるため、注意が必要です。

④危険な記憶媒体は接続しない
例えば、社内のコンピューターに接続する記憶媒体は、必ず社用のものだけにしておきましょう。
自身の記憶媒体や、他人の私物である記憶媒体は信頼できないため、接続すると危険です。

⑤危険なウェブサイトは閲覧しない
危険なウェブサイトを閲覧しないことでも、コンピューターウイルスの感染は防止できます。
ただ、近年は巧妙に作られた悪質なサイトが数多く存在するため、必要以上にウェブサイトを開かないということでしか、なかなか対策できないのが現状です。

まとめ

コンピューターウイルスの感染防止には、“おまかせサイバーみまもり”の導入も効果的です。
おまかせサイバーみまもりは、社内ネットワークを守るUTM機能と、有事の際の復旧サポートが1つになったサービスであり、あらゆる角度からウイルスの感染をブロックします。
比較的リーズナブルな価格で導入できるため、ウイルスの知識に乏しい企業などには、ぜひ導入していただきたいですね。

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