JAPHICマーク取得企業が注意すべきサポート詐欺とは?

情報セキュリティ

JAPHICマーク取得企業は、自社が取り扱う個人情報を徹底的に保護するため、最新の脅威について常にアンテナを張っておかなければいけません。
また近年猛威を振るっている脅威の一つに、サポート詐欺というものがあります。
今回は、JAPHICマーク取得企業が注意すべきサポート詐欺について解説します。

サポート詐欺の概要

サポート詐欺は、悪意のあるWebサイトを訪問した利用者に偽の警告画面を表示し、画面上に表示された偽のサポートセンターに電話をさせ、金品をだまし取る詐欺です。

マルウェア感染やパソコンのセキュリティに問題があると偽装した警告メッセージが表示され、中には警告音が鳴るケースもあります。

また次々に警告ウインドウが開き、パソコンのスキャンを装ってマルウェアが発見される画面を表示するなどして、利用者の不安を煽ります。

画面上の偽のサポートセンターに電話をかけると、有償サポートに誘導され、プリペイドカードなどでの支払いを求められるという仕組みです。

2023年からサポート詐欺の件数は急増していて、今年に入っても各地で猛威を振るっています。

企業でのサポート詐欺被害も増加している

一般的には個人を狙う攻撃と考えられているサポート詐欺ですが、実際は法人での被害も報告されています。

情報セキュリティ関連製品を開発・販売する企業であるトレンドマイクロの調査によると、悪意のあるサイトへの全アクセスのうち、約9%が法人によるものでした。

全体傾向から見れば法人の被害はほんの一部ではあるものの、年間100件を超える被害が毎年コンスタントに確認されています。

JAPHICマーク取得企業におけるサポート詐欺への対策

JAPHICマーク取得企業がサポート詐欺の被害に遭わないためには、以下のような対策を行うことが求められます。

・不審な警告画面や警告音が出た場合はすぐに画面を閉じる
・OSやソフトウェアを最新バージョンにする
・セキュリティ対策アプリ、ソフトを導入する
・不審な電話番号やメールアドレスに連絡をしない
・遠隔操作を他人に安易に許可しない など

サポート詐欺の対策内容はフィッシング詐欺などと似ていて、そこまで特別なことをする必要はありません。
ただし、企業の場合はこれらの対策を従業員にも周知する必要があります。

まとめ

サポート詐欺は、決して対処するのが困難な脅威ではありません。
しかし、ここ数年だけで個人法人問わず件数が急増していることからも、実際被害に遭っているケースは多いことがわかります。
そのため、JAPHICマーク取得企業は決して油断せずに対策を徹底し、その他の脅威からも自社の情報を保護できるように努めなければいけません。

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