IoTにおけるサイバー攻撃事例とIoTの特徴について!

サイバー攻撃


“IoT(モノのインターネット)”とは、さまざまなモノがインターネットに接続され、情報交換することによって、相互に制御する仕組みのことを言います。
また、IoTもパソコンなどと同様に、サイバー攻撃の対象となることがあります。
今回は、IoTにおけるサイバー攻撃事例、そしてIoTの特徴について解説します。

IoTにおけるサイバー攻撃事例を紹介します

IoTにおけるサイバー攻撃事例としてまず挙げられるのが、“Mirai”というマルウェアによる攻撃事例です。
2006年、著名なセキュリティジャーナリストが運営するウェブサイトが、Miraiに感染したIoT製品からのサイバー攻撃を受けました。
このサイバー攻撃における通信量は約620Gbsにも上ると言われており、いかに強力な攻撃だったかがわかります。
また、2018年には、日本国内の自治体における、河川などの監視カメラが不正アクセスを受けるというサイバー攻撃事例も確認されています。
この事例では、監視カメラの画面上に“I’m Hacked. Bye2”というメッセージが表示されたと言います。
さらに、IoT製品が多く活用されている医療業界においても、サイバー攻撃事例が報告されています。
アメリカのボストンにある医療機関では、胎児を移すモニター装置がマルウェアの被害に遭いました。
患者には大きな影響を及ぼさなかったものの、装置の応答が遅れるという状態になったとのことです。

IoTの特徴とは?

ここで解説するIoTの特徴とは、ずばり“サイバー攻撃の被害に遭いやすい”という特徴です。
IoTにはIoTならではの特徴があり、それが前述のようなサイバー攻撃の被害に遭いやすいという特徴に繋がっています。
具体的には、以下のような特徴です。

①デバイス数が多い
IoT製品は、世の中のあらゆるものが対象となり得ます。
したがって、パソコンやスマホなどよりもデバイス数が多く、その分攻撃の対象になるものも多いと考えられます。

②買い換えのスパンが長い
IoT製品には、家電製品など、パソコンなどに比べて買い換えのスパンが長いものが多く存在します。
そのため、IoT製品に脆弱性が見つかった場合は、攻撃期間が長期化しやすくなってしまいます。

③CPU、メモリのリソースが少ない
IoT製品は、パソコンなどのように通信機能を主な機能としていません。
そのため、CPUやメモリのリソースは比較的少なく、セキュリティ機能を搭載することが非常に難しいとされています。

まとめ

IoTにおけるサイバー攻撃事例、そしてIoTにおける特徴について解説しましたが、いかがでしたか?
今後、IoTが活用される機会が増えるのは間違いありません。
ただ、IoTは無限の可能性を秘めている一方で、セキュリティ面にまだまだ課題があることも事実です。
現在、国主導でIoTセキュリティを向上させる動きは進んでいますが、生活にIoT製品を採り入れるのであれば、サイバー攻撃のリスクはある程度許容しなければいけないでしょう。

タイトルとURLをコピーしました