企業が知っておくべき有名なサイバー攻撃集団について

サイバー攻撃

世の中には、サイバー攻撃を行う目的で活動している集団が存在します。
主に海外の集団が多いですが、日本の企業がサイバー攻撃集団の標的にならないという保証はありません。
今回は日本の企業にも知っておいてほしい、世界で暗躍するサイバー攻撃集団をいくつか紹介します。

企業が知っておくべき有名なサイバー攻撃集団①アノニマス

“アノニマス”は、世界のさまざまな政府などにサイバー攻撃を行っている、インターネット上で手を組んだサイバー攻撃者で構成されている集団です。
アノニマスには“匿名”という意味があり、名前の通り構成メンバーなどに関して、まだまだ謎に包まれている部分は多いです。
2010年に起こったオーストラリア政府へのサイバー攻撃、2010~2011年に起こった“アラブの春”と呼ばれる反政府デモに関する活動などには、このアノニマスが関わっています。
ただ無秩序にサイバー攻撃を行う集団ではないとされており、どちらかと言うと“反政府組織”として、政府への抗議・対抗を意味するサイバー攻撃を行っています。

企業が知っておくべき有名なサイバー攻撃集団②SEA

日本の企業が知っておくべき有名なサイバー攻撃集団には、“SEA”も挙げられます。
SEAは“Syrian Electronic Army”の略で、日本名は“シリア電子軍”と言います。
このサイバー攻撃集団は、シリアのアサド大統領政権をサポートすることを目的に結成され、活動しています。
つまりアサド政権を支持するメンバーで構成されており、独裁主義の大統領として反感を買うことも多いアサド大統領に対して、批判的な報道を行う報道各社をターゲットにしていると言われています。

企業が知っておくべき有名なサイバー攻撃集団③CCC

“CCC”も、日本の企業が知っておくべきサイバー攻撃集団の1つでしょう。
CCCは“Chaos Computer Club”の略で、ヨーロッパ最大規模のサイバー攻撃集団です。
3,000人以上のメンバーで構成されており、公式のウェブページも開設している異色の存在です。
他のサイバー攻撃集団と大きく異なるのは、CCCが合法的な手法で、コンピュータまたはインフラにおけるアクセスの自由化を目的に活動しているという点です。
つまり、正確にはサイバー攻撃集団ではないということです。
情報セキュリティにおける欠陥や、脆弱性を暴くことを目的に活動しています。
したがって、企業に与える危険性は極めて少ないサイバー攻撃集団だと言えるでしょう。

企業が知っておくべき有名なサイバー攻撃集団④Tarh Andishan

“Tarh Andishan”はイランのサイバー攻撃集団で、バックドアやSQLインジェクションなどのさまざまな高い技術を駆使し、サイバー攻撃を仕掛けています。
そのターゲットは世界中に点在する著名な機関、政府、または一般企業などさまざまです。
航空会社におけるゲート、セキュリティなどに容易にアクセスできると言われているため、日本の企業にとって脅威となる可能性もあるサイバー攻撃集団だと言えます。

まとめ

日本の企業も知っておくべき、世界で暗躍するサイバー攻撃集団を紹介しました。
“サイバー攻撃集団”と聞くと、無作為にサイバー攻撃を仕掛けて、金銭や情報を窃取する集団というイメージが強いと思います。
ただ今回の記事を読んでいただければわかるように、サイバー攻撃集団といっても、その活動内容や目的、ターゲットはさまざまです。
これらの知識を身に付けることは、経営者としてできるサイバー攻撃対策の1つでしょう。

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