今月発生した個人情報漏えい事件について解説します

個人情報漏えい・セキュリティ事件

2019年になっても情報セキュリティに関する事件は一向に減らず、今月だけでも多くの個人情報漏えい事件が発生しています。
また今月発生した個人情報漏えい事件の中には、相変わらず企業の誤操作による事件が多く含まれています。
どんな事件があったのかを解説しましょう。

今月発生した個人情報漏えい事件①公募ガイド個人情報漏えい事件

公募ガイド個人情報漏えい事件は、公募情報誌を発行している“公募ガイド社”において、今月発生した個人情報漏えい事件です。
この事件では、公募ガイド社がコンテストの結果通知メールで送信ミスをしてしまい、応募者のメールアドレスが漏えいしています。
同社によると、コンテスト“OSHIMA PROJECT~53万坪の土地を活かせ!~IDEA CONTEST”の結果通知メールの送信先を誤り、応募者のメールアドレス145件が受信者間で閲覧可能な状態になったとされています。
同社は関係者に謝罪をし、指導の徹底などを行って再発防止に取り組むことを公表しています。

今月発生した個人情報漏えい事件②日本財宅個人情報漏えい事件

日本財宅個人情報漏えい事件は、不動産売買や仲介を行う“日本財宅”において、今月発生した個人情報漏えい事件です。
この事件では、日本財宅が顧客向けに配信したメールに、個人情報を含む資料を誤って添付しています。
同社によると、この送信ミスによって178件の氏名とメールアドレスの情報が漏えいしたとされています。
原因はメール配信システムの誤操作であり、同社では受信者に対してメールで謝罪がされています。
また誤送信したメールと添付ファイルを削除するように呼びかけており、配信リストに記載があった顧客に関しては、電話とメールで個別に連絡を取っています。

今月発生した個人情報漏えい事件③キョードー東京個人情報漏えい事件

キョードー東京個人情報漏えい事件は、“キョードー東京”が運営するチケット販売サイトにおいて、今月発生した個人情報漏えい事件です。
この事件では、チケット販売サイトにアクセスした顧客の個人情報が、関係のない別の顧客に表示されるという不具合が発生しています。
同社の公表した内容によると、3月16日4時7分~8時17分にかけてアクセスした顧客情報が、本人以外に表示された可能性があるとされています。
漏えいしたのは最大1,600件の個人情報であり、氏名や住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス、IDやパスワード、秘密の質問と回答が含まれています。
3月中旬ごろからサイトに重い負荷がかかり、委託先が対応したものの、その対応に問題があったことが原因とされています。
この事件を受け、同社はすぐに同サービスを停止し、復旧作業に取り掛かっています。

まとめ

今月発生した個人情報漏えい事件をいくつか解説しました。
今月だけでこれだけ個人情報漏えい事件が起こっていることも問題ですが、企業や委託先の誤操作、誤表示が原因の事件が多いことはもっと大きな問題です。
本記事を読んでいただいた企業の方は、個人情報保護の第三者認証制度“JAPHICマーク”などの取得を目指し、企業の過失で情報漏えい事件を起こさないように徹底するべきでしょう。

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