クッキーはウイルス感染に繋がる可能性があるのか?

ウイルス感染

ブラウザに採用されている“クッキー(Cookie)”とは、簡単に言うとコンピュータの中にデータを保存する機能のことです。
クッキーはWebサイトの利便性を上げるための機能ですが、ウイルス感染に繋がる可能があると言われています。
クッキーがウイルス感染に繋がる可能性、企業がすべき対策について解説します。

クッキーがウイルス感染に繋がらないための対策の前に・・・

クッキーがウイルス感染に繋がらないための対策の前に、クッキーの概要を解説します。
クッキーはユーザーのブラウザとサーバの間で、情報をやり取りするためのファイルです。
ユーザーのコンピュータにクッキーが保存されることで、次に同じWebサイトにアクセスする際、前回閲覧したページの続きが表示されます。
つまりクッキーは、コンピュータにデータを保存することでブラウザ・サーバ間における証明書の役割を果たしてくれるのです。
他のわかりやすい例で言うと、ショッピングサイトにおける“カート”、“買い物カゴ”でもクッキーが利用されています。
前回購入した商品のデータを保存することで、2回目の個人情報の入力がとてもスムーズになります。
サーバがユーザーのデータを保存しなくても、ユーザーがブラウザを利用できるようにクッキーは機能します。

クッキーはウイルス感染に繋がるのか?

ユーザーにとって非常に便利な機能であるクッキーですが、実はウイルス感染に繋がる可能性が高いと言われています。
クッキーでは、ユーザーの個人情報を始めとした重要なデータが、暗号化されてないコンピュータ内で保存されます。
したがって、もしユーザーのコンピュータがウイルスに感染してしまうと、これまで蓄積されてきたデータが根こそぎ盗まれる可能性があるのです。
つまりクッキー自体がウイルスというわけではなく、クッキーがウイルス感染のターゲットになりやすいということです。
一部のセキュリティ対策ソフトでは、クッキーがスパイウェアとして検出されることもあります。
これはクッキーのファイルが流出すると、大きな情報セキュリティ被害に繋がる可能性があるということをセキュリティ対策ソフトが教えてくれているのです。
あまりにも危険性が高いと判断されたクッキーは、セキュリティ対策ソフトによって自動的に削除される場合もあります。

クッキーをウイルス感染に繋げないための企業の対策

クッキーをウイルス感染に繋げないためには、機密性・重要性が高いデータを入力した場合のみ、クッキーを削除するようにしましょう。
またブラウザの自動ログインを無効化し、もっとセキュリティ性の高いパスワードマネージャーを利用するという対策もあります。

まとめ

クッキーがウイルス感染の被害に遭うと、企業は大きなダメージを負ってしまうかも知れません。
ただクッキーへの対策を取るというよりも、企業全体のセキュリティシステムを強化できれば、クッキーのウイルス感染は防げるでしょう。
“JAPHICマーク”など、企業の信頼性が証明されるマークの取得を目指して、正しいセキュリティ体制で企業を運営することが大事です。

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