仕組みを知ることでウイルス感染への意識を高める

ウイルス感染

一言にウイルス感染の仕組みと言っても、その侵入経路やその感染方法は様々です。全てをここで解説することは出来ませんが、その概要と増加傾向にあるウイルスについて解説したいと思います。

悪意を持ったソフトウェアのことをマルウェアと呼び、ウイルスもその中に含まれます。

ウイルスの侵入経路について

最も一般的な経路として、メールの添付ファイルやHTMLスクリプトにウイルスが潜んでいる場合があります。
また、USBに潜んでいたり、ウイルスが埋め込まれたホームページの閲覧により感染してしまうこともあります。

ファイル共有ソフトでの感染も非常に危険です。社内のファイル共有用のネットワークを利用し社内中にウイルスが蔓延してしまえば、その対応は簡単なものではなくなってしまいます。

作業をするには欠かせないofficeアプリケーションを利用して感染するマクロウイルスの存在も脅威と言えます。

ランサムウェアの仕組みとは

中でもランサムウェアの標的は企業に向けられていて、その被害は近年非常に増加しているため警戒が必要です。

このウイルスは改ざんしたウェブサイトを閲覧したユーザーにインストールさせたり、メールを送信し開封させることで感染します。感染後、そのウイルスは内部のファイルを勝手に暗号化したり、端末をロックしてしまいます。

複雑に暗号化されるため、解除は不可能になってしまい業務を行うことが出来ないといった状況に追い込まれます。その解除をすることが出来るのは、ウイルスを忍ばせた者のみで、端末の画面上に「解除するのに必要な金額」が表示されます。ランサム(身代金)という名前がついているのはこのためです。

金銭を要求し、利益を得ることを目的としたこのウイルスは、より高い利益を得るためにその標的を、一般個人よりも企業に対して向けて進化し、増加の一途を辿っています。最も被害が深刻だった英国では、ウイルスは医療機関に侵入し動作不能になったことから、手術や診察が出来ないという状況に陥ったことが報告されていました。

このウイルスは最初に感染が確認されてから数時間で100カ国以上に拡散した言われていることから、驚異的な増殖能力が恐れられることになりました。

これらのウイルスは、標的にする対象によってあらゆる角度から侵入を試み、その隙を狙っています。何度も何度も侵入を試すことでさらに巧妙な手段へ手口を変えるため、対応に関しても常に更新して警戒し続けることが求められています。

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