全国の市によって発表された今月の情報セキュリティ事件

個人情報漏えい・セキュリティ事件

全国各地に存在する企業は、数多くの個人情報を取り扱っています。
そして、全国の市区町村もまた、企業と同じく業務上個人情報を使用する機会は非常に多いです。
したがって、今回は全国の市によって発表された、今月の情報セキュリティ事件をいくつか紹介していきたいと思います。

全国の市によって発表された今月の情報セキュリティ事件①平塚市個人情報持ち出し事件

神奈川県平塚市の元職員が、業務で管理していた個人情報を外部に持ち出し、自身の選挙活動に利用した可能性があると発表されました。
同市によると、市議会選挙に出馬した同市の元職員から選挙ハガキが送られてきた住民より、個人情報が漏えいしているのではないかという指摘があり、調査を行った結果、持ち出しが発覚したとのことです。
元職員が持ち出した可能性があるのは、31,429件の個人情報を記録したファイル1,019件と、248人の個人情報を記録したファイル16件です。
ファイルによって微妙に内容は異なりますが、個人情報には、氏名や住所、電話番号や性別、生年月日、メールアドレス、口座情報などが含まれています。

全国の市によって発表された今月の情報セキュリティ事件②大阪市調査票誤送付事件

大阪府大阪市における人口移動要因調査において、調査の委託先が調査票を誤送付していたことが発表されました。
同市によると、調査の委託先業者が8月1日に発送した調査票のうち、同市を転出した個人に送付すべき調査票最大4,292件を、誤って転出前の住所に送付してしまったとのことです。
同市は委託先業者に対し、調査に関する問い合わせがあったときに備えて、転出前と転出後、両方の住所リストを貸し出し、送付は転出後の住所にするように指示していましたが、委託先業者は“転出前住所への送付を指示された”と誤認していました。

全国の市によって発表された今月の情報セキュリティ事件③郡山市テストメール誤送信事件

福島県郡山市において、研修活動に参加する中学生の保護者に送信したテストメールの誤送信が発生し、メールアドレスが漏えいしたと発表されました。
同市によると、8月2日、“郡山市中学生長崎派遣事業”の参加者の保護者27名に対して送信したテストメールにおいて誤送信が発生し、受信者間でメールアドレスが閲覧できる状態になったとのことです。
テストメールを送信した市職員が、メールアドレスが表示されていることを確認したことで発覚しました。
これに対し同市は、同日中にメールと電話で対象の保護者に謝罪し、誤送信したメールを削除するように呼びかけています。

まとめ

ここまで、市によって発表された今月の情報セキュリティ事件をいくつか紹介しました。
個人情報を使用する業務が多い市町村にとって、個人情報の漏えいは決してあってはならないことです。
したがって職員は、自身の責任の重さを再確認し、軽率な行動で市民の信頼を裏切ってしまわないように、心に刻んでおく必要があります。

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