不注意で個人情報を紛失してしまった情報セキュリティ事件

個人情報漏えい・セキュリティ事件


企業における情報セキュリティ対策が不十分だったばっかりに、個人情報の紛失事件が起こるということは、あってはならないことです。
ただそれ以上にあってはならないのは、企業の不注意で個人情報の紛失事件が起こるということです。
今回は、実際に起こってしまった“あってはならない事件”をいくつか紹介します。

不注意によって個人情報を紛失してしまった情報セキュリティ事件①高崎タカシマヤ帳簿紛失事件

高崎タカシマヤ帳簿紛失事件は、高崎タカシマヤの婦人靴売り場において、顧客情報が書かれた帳簿が紛失された情報セキュリティ事件です。
高崎タカシマヤによると、紛失した帳簿は、2018年12月1日~2019年3月13日までに扱った約20人分の取り置き票、取り寄せ票の発行控えであり、顧客の氏名や住所、電話番号などが書かれていたと言います。
その後捜索はされたものの見つからず、同店は対象の顧客に謝罪と事情説明を行っています。

不注意によって個人情報を紛失してしまった情報セキュリティ事件②茨城県西部メディカルセンター書類紛失事件

茨城県西部メディカルセンター書類紛失事件は、茨城県西部メディカルセンター職員の不注意によって、患者情報が書かれた書類が紛失された情報セキュリティ事件です。
同院によると、同院の職員が書類ケースを自宅に持ち帰ろうとした際、自家用車の上に書類ケースを置いたままになっていることに気付かずそのまま移動し、移動中に紛失してしまったと言います。
紛失してしまった書類は、複数回に渡って路上から回収されたものの、一部未回収になっている可能性もあるとされています。
ちなみに書類には、患者の氏名や年齢、病名や経過などが書かれていました。

不注意によって個人情報を紛失してしまった情報セキュリティ事件③大丸書類紛失事件

大丸書類紛失事件は、大丸大阪心斎橋店の営業担当者の不注意によって、顧客情報を含む資料が紛失された情報セキュリティ事件です。
先ほど紹介した事件と同じく、営業担当者が営業活動中、車の上に資料を置き忘れ、そのまま移動してしまったことが紛失の原因です。
持ち出した39人分の資料のうち、12人分の資料に関しては、一部またはすべてが未回収となっています。
資料には氏名や住所、電話番号や年収、勤務先、役職などの個人情報が記載されており、そもそも持ち出し禁止の資料だったことが後から判明しています。

まとめ

企業の不注意で個人情報を紛失してしまった情報セキュリティ事件を紹介しました。
以前も何度か、不注意が原因の情報セキュリティ事件は紹介させていただきましたが、このような事件は他にもまだ数えきれないほど発生しています。
つまり、当たり前のことを当たり前にできていない企業が、まだまだ多く存在するということです。
1件でも個人情報を取り扱う企業は、個人情報保護の第三者認証制度’’JAPHIC(ジャフィック)マーク’’等を取得し、社内外にその取り組みを周知するのが望ましいです。
万が一の情報漏えいに対しても、損害賠償保険が自動付帯しているのでしっかりとしたフォローが期待できます。

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