10月に発生したミスが原因の情報セキュリティ事件

個人情報漏えい・セキュリティ事件

今年も10月に突入し、消費税の増税が世間の大きな関心を集めていますが、その裏で多くの情報セキュリティ事件が発生しています。
今回は、そんな10月に発生した情報セキュリティ事件の中から、ミスが原因の情報セキュリティ事件をいくつかピックアップして紹介したいと思います。

10月に発生したミスが原因の情報セキュリティ事件①大阪市個人情報紛失事件

大阪市において、医療費助成制度における助成費の支給申請書の紛失事件が発生しました。
同市によると、提出済みの同制度の支給申請書が紛失し、助成費の支給に遅れが出ているとのことです。
紛失の対象となっているのは、13件の申請書と57件の領収書で、同市は誤って廃棄してしまった可能性が高いと説明し、対象者に謝罪しています。
また、遅れている支給に関しては早急に対処し、職員などへの聞き取りによって、同じような事案が発生していないかを確認しています。

10月に発生したミスが原因の情報セキュリティ事件②建設キャリアアップシステム個人情報漏えい事件

建設業振興基金が開発、運営するシステムである“建設キャリアアップシステム”において、ミスによる情報セキュリティ事件が発生しました。
同基金によると、同システムにおいて、本来表示されないはずの他社の現場で就業した技術者の個人情報が、閲覧可能な状態になっていたとのことです。
現在、同システムはすでに停止されていますが、技術者の個人情報は1週間以上閲覧可能になっていたため、漏えいした可能性が高いとされています。
また、この事件は、就業履歴回数に応じて発生する現場利用料の請求データを補正する作業を委託先が行った際、2149件に誤った元請事業者名を付加するミスがあったことが原因です。

10月に発生したミスが原因の情報セキュリティ事件③習志野市個人情報紛失事件

習志野市において、介護予防事業の対象となる住民の個人情報が入ったリムーバブルディスクの紛失事件が発生しました。
同市によると、含まれていた個人情報は住民の氏名や住所、性別や生年月日などで、257世帯265人分にも上るとされています。
介護予防事業の担当者がデータ移管をしようとした際に紛失が確認されましたが、同リムーバブルディスクは、施錠可のキャビネット内の保管箱で管理されていたようで、現在は原因究明が行われています。
また、同市はこの事件を受けて、対象住民に謝罪の書面を送付するとしています。

まとめ

ここまで、10月に発生したミスが原因の情報セキュリティ事件をいくつか紹介してきました。
日々発生する情報セキュリティ事件には、企業だけでなく市や県で発生するものもあり、今月はそれが特に多いような印象です。
これからも、定期的に最新の情報セキュリティ事件を紹介していきますので、情報セキュリティ事件の今を知りたいという方は、次回もぜひご覧ください。

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