過去のオリンピックで発生したサイバー攻撃について

サイバー攻撃

世界の注目の的となるオリンピックでは、過去に何度も大規模なサイバー攻撃が発生しています。
したがって、今回は過去のオリンピックで発生したサイバー攻撃の事例について解説したいと思います。
また、2020年に開催される東京オリンピックでは、どのようなサイバー攻撃が予想されるのかについても併せて解説します。

過去のオリンピックで発生したサイバー攻撃①ロンドンオリンピック

2012年に開催されたロンドンオリンピックでは、ロンドンオリンピック公式サイトにおいて、わずか2週間の開催期間に、なんと2億回ものサイバー攻撃を受けていたことがわかっています。
特に開会式の前日、そして当日のサイバー攻撃の勢いは凄まじく、当日に至っては40分閒もサイバー攻撃を受け続けましたが、最終的には大きなダメージを負わず、撃退しています。
ちなみに、開会式当日に行われた40分閒にも渡るサイバー攻撃は、ロンドンオリンピックの会場における照明システムを狙い、照明を消して混乱を招こうとすることが目的でした。

過去のオリンピックで発生したサイバー攻撃②ソチオリンピック

2014年に行われたソチ冬季オリンピックでは、オリンピック組織委員会に対して、期間中に10万回を超えるサイバー攻撃があったことが確認されています。
サイバー犯罪者が組織委員会の一員になり、内部からシステムを壊そうとした事例や、財務部門のパソコンが不正な送金を行うウイルスに感染した事例など、大規模なダメージを負いかねない攻撃もいくつか見つかったと言われています。

過去のオリンピックで発生したサイバー攻撃③リオデジャネイロオリンピック

2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックでも、関連サイトなどにいくつかのサイバー攻撃がありましたが、それほど大きな被害は確認されませんでした。
ただ、それでも開催期間中には、オリンピック公式サイトやネットワークにおいて、4,000万件以上のインシデントが見つかり、2,300万件を超えるサイバー攻撃が阻止されました。

東京オリンピックで予想されるサイバー攻撃事例

過去のオリンピックにおけるサイバー攻撃事例を踏まえると、東京オリンピックでは、以下のようなサイバー攻撃が行われることが予想されます。

・会場の運用管理システムの脆弱性を狙った攻撃による機能停止、混乱誘発
・会場の電気等のインフラシステムへの攻撃による進行妨害
・交通ハブに対するDoS攻撃
・金融システムへのハッキング
・オリンピック委員会の内部不正、脆弱性の作り込み
・一般視聴者への標的型攻撃、フィッシングサイトへの誘導 など

まとめ

過去のオリンピックにおける、サイバー攻撃の事例について解説してきました。
これまでオリンピックが開催されるたびに、大規模なサイバー攻撃が発生していたことは、理解していただけたかと思います。
また、来年開催される東京オリンピックでも、大規模なサイバー攻撃が発生することが予想されています。
個人のパソコンやスマホ、サーバなどに影響が出る可能性もあるため、その点に関しては注意が必要です。

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