“情報セキュリティ内部監査人能力認定制度”について

情報セキュリティ

企業が情報セキュリティ対策の質を高める方法の1つとして、内部監査の強化が挙げられます。
そんな内部監査に欠かせないのが“情報セキュリティ内部監査人”であり、その高い能力が認められる制度が“情報セキュリティ内部監査人能力認定制度”です。
制度の概要や企業におけるメリットなどについて解説します。

“情報セキュリティ内部監査人能力認定制度の概要”

企業にとって、情報セキュリティ内部監査人に高い能力・技術を習得させることは決して簡単なことではありません。
また企業だけでは、情報セキュリティ内部監査人の能力が優れているのかどうかも判断しにくいという問題があります。
そのような状況を鑑みて、“日本セキュリティ監査協会”によって創設されたのが“情報セキュリティ内部監査人能力認定制度”です。
この制度に認定された情報セキュリティ内部監査人は、情報セキュリティの内部監査における知識や技術、適切な実行手順を理解していることが認められます。

情報セキュリティ内部監査人能力認定制度を利用するメリットとは?

上記の認定制度を利用し、情報セキュリティ内部監査人を育てることで、企業にはどんなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットは以下のとおりです。

 内部監査結果の質が向上し、経営判断に活かすことができる
 クライアントや取引先などに監査結果の質の高さをアピールできる
 企業における内部監査の品質を高いレベルで維持できる

つまり認定制度を利用して情報セキュリティ内部監査人を育てることで、常に信頼性の高い内部監査が可能になり、結果的に事業規模の拡大にも繋がる可能性があるということです。

情報セキュリティ内部監査人能力認定制度の申請手数料やその他の手数料

情報セキュリティ内部監査人能力認定制度は、申請時と更新時にそれぞれ手数料がかかります。
研修も各研修実施機関で行われていますが、研修受講料は場所によって異なります。
また情報セキュリティ内部監査人能力認定制度に関する教科書も販売されています。

 能力認定手数料
申請時:15,552円
更新時:10,368円

 情報セキュリティ内部監査人認定制度に関する教科書
印刷書籍版:5,076円
電子書籍版:3,456円

情報セキュリティ内部監査人能力認定までの流れは?

情報セキュリティ内部監査人能力認定までの流れは、研修を受講する場合と自己学習をする場合で少し異なります。
研修を受講する場合はまず研修の申し込みをし、能力認定申請書を郵送で申請して能力認定手数料を振り込みます。
その後2日間程度の研修を受け、認定能力の試験を受けるという流れになります。
自己学習をする場合は教科書を購入し、その後能力認定申請書を郵送します。
同じように手数料を振り込み、自己学習を経て能力認定の試験へと移ります。
もし認定された場合は、情報セキュリティ内部監査人能力認定書が送付されます。

まとめ

情報セキュリティ内部監査人能力認定制度について解説してきました。
企業が信頼性を高め、あらゆる意味で良い環境を築くためには、情報セキュリティ内部監査人の存在が必要不可欠でしょう。
同じように企業の高い信頼性が証明できる“JAPHIC(ジャフィック)マーク”の取得をすれば、個人情報管理責任者の設定や内部監査システムが出来るのでユーザーやクライアントにとってより魅力的な企業になるでしょう。

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