【個人向け】個人情報が流出したら“削除依頼”を検討しよう

個人情報

近年ネット上では、SNSや掲示版などにおける個人情報の流出が多発しています。
自身の個人情報が流出してしまった場合の対策として、今回は個人情報の“削除依頼”について解説します。
ネット上で個人情報が流出するケース、削除依頼の方法を併せて解説しますので、個人の方はぜひ参考にしてください。

ネット上で個人情報が流出してしまうケースについて

個人情報の削除依頼について解説する前に、まずは近年SNSや掲示版などで多く見られる個人情報流出のケースについて解説します。
以下のようなケースで個人情報が流出することを覚えておきましょう。

・SNSで名前と根拠のない内容を投稿される
SNSにおいて、“○○(企業名)で働く○○さんは浮気をしている”といったように、名前と根拠のない内容を投稿されるというケースです。
この投稿には勤務先と名前という情報が含まれているため、完全に個人が特定されてしまします。
また根拠のない悪い内容も記載されているため、名誉毀損にあたる投稿と言えます。

・掲示版で勤務先、名前、学校を投稿される
大型掲示板では、“○○(店舗名)で働く○○さんは○○(学校名)に通っている”といったように、名前と勤務先、学校名まで無断で投稿されるというケースもあります。
投稿された方にとっては、ある店舗で働いていること、ある学校に通っていることは知られたくないことの可能性もあり、これはプライバシーの侵害にあたる投稿と言えます。

個人情報の削除依頼の方法について

もし上記のようなケースで個人情報が流出してしまったら、すぐに削除依頼をするべきです。
削除依頼とはその名の通り、投稿されている内容の削除を依頼することを言います。
依頼する相手はSNSや掲示版の管理者で、場合によっては削除依頼専用のフォーム、メールアドレスが用意されていることもあります。
個人情報の削除依頼の手順としては、まず名誉毀損、プライバシーの侵害にあたる内容の投稿があったという証拠を残すところから始めましょう。
例えばスクリーンショットを撮ったり、画面をプリントアウトしたりして、削除依頼をする内容を残しておきます。
その後SNSや掲示版の管理者に個人情報の削除依頼をするのですが、1つ注意しておくことがあります。
それは、SNSや掲示版における“ミラーサイト”にも、個人情報の削除依頼をしなければいけないということです。
大手SNSや大型掲示板には、そこに投稿された内容をもとに作成された別のサイトであるミラーサイトが存在します。
ミラーサイトの内容を確認し、もし個人情報の流出が確認できた場合、そちらにも削除依頼をしましょう。

まとめ

自身の個人情報を守るために行う、削除依頼について解説しました。
削除依頼の欠点は、SNSや掲示版の管理者が不明の場合、なかなか実践するのが難しいという点です。
もし管理者に削除依頼ができなかったり、依頼をしても応答がなかったりする場合は、1度弁護士に相談してみましょう。
依頼してきた人物が弁護士だというのを知ることで、SNSや掲示版の管理者が削除に動いてくれるという場合もあります。

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