情報セキュリティにおいて完全性が欠けることによる影響

内部対策

さまざまな要素を重視することによって、情報セキュリティは正しく機能します。
そんな情報セキュリティにおいて重視されている要素の1つに、“完全性”が挙げられます。
では、情報セキュリティにおいて完全性が欠けてしまった場合、一体どのような影響が出るのでしょうか?
完全性の概要と併せて解説します。

情報セキュリティにおける“完全性”について

完全性とは、正しい方法、正しい状態で個人情報などの機密情報を保管し、それを維持することを言います。
したがって、機密情報の内容が間違っていない状態、機密情報の数が不足してない状態であれば、その情報は完全性を有していることになります。
逆に攻撃者によって改ざんされたウェブサイトの情報などは、内容や数が正しくないため、完全性を欠いていることになります。

完全性が欠けるとどんな影響が出るのか?

例えばウェブサイトにおいて完全性が欠けると、正しい情報が保管されず、運営企業やユーザーに金銭的な影響が及ぶ可能性があります。
また完全性が欠けることによって大きな影響を受けるとされているのが、モノのインターネットとも言われる“IoT”です。
IoTとは、さまざまなモノをインターネットに繋ぐことで、情報交換と相互制御ができる仕組みのことを言い、デジタル社会の充実を目的に日々進化を続けています。
ただもしIoTの完全性が欠けてしまうと、私たちの生活においてIoTはまったく機能しなくなってしまいます。
例えば、自動車におけるIoTで考えてみましょう。
IoTによって自動車の自動運転が可能になりますが、情報の内容に誤りがある場合、間違った運転の指示が出てしまい、目的地に到着しないことが考えられます。
また医療機器におけるIoTの完全性が欠けると、患者の症状とはまったく違う症状に対する治療指示が出てしまうということもあり得ます。
つまりIoTにおいて完全性が欠けるということは、かえって私たちの生活に危険性を生み出すことになってしまうということです。

完全性を欠如させないための対策について

情報セキュリティにおける完全性を欠如させないためには、まず個人情報などの機密情報にアクセスする際の制限を設けるべきです。
情報の改ざんが行われた時点で、その情報は完全性を失うことになるためです。
また完全性が失われた原因を突き止めるための対策としては、個人情報などの機密情報へのアクセス履歴、それらの変更履歴を残すという方法が挙げられます。
こうすれば、情報が完全性を失った原因をすぐ突き止めることができます。

まとめ

情報セキュリティにおいて、常に完全性が重視されていれば、私たちの生活はますます豊かになるでしょう。
ただ裏を返せば、完全性が欠けてしまうことによって、私たちの生活はとても不便で危険なものになってしまうと言えます。
また企業にとって情報セキュリティにおける完全性が欠けてしまうことは、ユーザーの信用低下に繋がるため注意が必要です。

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