JAPHICマークの運営体制について解説します

情報セキュリティ

JAPHICマークは、取得企業の個人情報保護体制が適切かつ堅固であることを証明するマークです。
また、こちらの制度については、判定委員、認定審査機関、審査員という3つの機関によって運営されています。
ここからは、それぞれの運営機関の役割について解説したいと思います。

判定委員

判定委員は、認定審査機関が行った認定審査が、本当に適合性に優れたものであるかどうか、判定する委員です。

具体的には、認証審査における判定と監督、そしてJAPHICマークの認証制度に対するアドバイスを主な業務、役割としています。

また、判定委員の指定についてはJAPHIC機構が行っていて、日々信頼できるメンバーによる判定が行われています。

認定審査機関

認定審査機関は、JAPHICマーク、JAPHICマークメディカルにおける認定審査そのものを実施する機関です。

個人情報の取り扱いや保護に対する知見を豊富に有し、なおかつJAPHICマーク等の認証に関する審査業務を適確に実施する能力があることについて、JAPHIC機構が認定した機関にのみ、こちらの役割が与えられます。

主な業務は、JAPHICマーク、JAPHICマークメディカルにおける新規または更新の審査業務です。

ちなみに、JAPHICマークとJAPHICマークメディカルは、どちらも事業者の適切な個人情報保護体制について評価するものですが、審査基準は同一ではありません。
そのため、それぞれの制度に対応する認定審査機関が存在します。

JAPHICマークの所得を目指す事業者は、どれだけ個人情報保護体制が整備されていても、最終的にこちらの審査に通過しなければ、マークを取得することができませんし、すでに取得している事業者も、更新ができなくなります。

審査員

審査員は、事業者の個人情報保護体制の構築や運営について、JAPHICマーク制度の基準に沿って正しく実施されているかどうか、公平な立場で審査するのが役割であり、主に審査員補、審査員、主任審査員に分かれます。

また、審査員を務める人物は、養成講座を受講し、審査員試験に合格した者かつ年会費を納付した者であり、合格後も審査員のスキル維持および向上のために、あらかじめ定められた単位を取得します。

ちなみに、審査員補については、単位申請は不要です。

まとめ

ここまで、JAPHICマークの運営体制の詳細について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
それぞれの機関が正しく機能することにより、JAPHICマーク、JAPHICマークメディカルという制度は適切に運営されています。
また、JAPHICマークの取得企業は、新規申請時だけでなく、更新時にもこれらの期間と関わりを持つことになるため、それぞれがどのような役割を担っているのかについて、ある程度把握しておくことが望ましいです。

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