誤送信、誤発送が原因の情報漏えい事件を紹介します

個人情報漏えい・セキュリティ事件


誤送信、誤発送が原因の情報漏えい事件は、企業や公共機関、店舗などさまざまな場所で発生しています。
また誤送信、誤発送がそれだけ頻繁に発生しているということは、未だに送信や発送に関する情報セキュリティの意識が低い企業、公共機関などが多いということになります。
具体的な事件をいくつか紹介しましょう。

誤送信、誤発送が原因の情報漏えい事件①上野動物園ファックス誤送信事件

2019年7月、東京都の上野動物園において、職員の誤送信による情報漏えい事件が発生しました。
東京都や上野動物園を管理する東京動物園協会によると、同園の管理事務所において上野動物園の職員が、報道機関から受けた取材の内容、記者の個人情報(氏名、電話番号)などが含まれた文書を、複数の誤った宛先にファックスで送信してしまったとのことです。
具体的には、建設局公園緑地部、東部公園緑地事務所、東京動物園協会本社にファックスで報告するはずの取材内容が、まったく関係ない宛先に送信されてしまいました。
誤送信された宛先は44件にも上り、同園はすぐに送信を中止した後、誤送信先に事情を説明し、謝罪しています。
また誤送信されたファックスの回収にも努めています。

誤送信、誤発送が原因の情報漏えい事件②豊島区催告書誤発送事件

2019年7月、東京都豊島区において、特別徴収義務者の法人に送付するはずの催告書を、誤発送してしまうという事件が発生しました。
同区によると、催告義務を委託している法律事務所から、特別徴収義務者の法人に催告書を送付したところ、102件が誤った宛先に送付されてしまったとのことです。
これは豊島区がデータ作成の際にミスを起こし、宛先と宛先が繋がってしまう状態にしてしまったまま、委託先にデータを渡してしまったことが原因です。
同区は対象法人に事情を説明し、誤発送された催告書の回収を進めています。

誤送信、誤発送が原因の情報漏えい事件③大沢事務所メール誤送信事件

2019年7月、声優などのマネジメント企業である“大沢事務所”において、オーディションの結果メールの誤送信による情報漏えい事件が発生しました。
同社によると、200件ずつ3回に分けて送信された新人オーディションの結果案内メールについて、いずれも宛先を誤って送信されていたとのことです。
また同社は対象となる応募者にメールで謝罪し、受信者間で閲覧可能な状態となったメールの削除を呼びかけています。

まとめ

誤送信、誤発送が原因の情報漏えい事件をいくつか紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
誤送信や誤発送は、強く情報セキュリティの意識を持てば、確実に減らすことができます。
1度誤送信、誤発送をしてしまうだけで、その企業や公共機関などは大きな経済的、精神的ダメージを負ってしまう可能性もあるため、今一度送信の方法や環境に関して見直すことをおすすめします。

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