個人情報、個人データ、保有個人データの違いについて

情報セキュリティ

顧客や取引先との関係性が欠かせない企業にとって、個人情報に関する知識を持つことはとても重要です。
今回のテーマは、“個人情報”、“個人データ”、“保有個人データ”におけるそれぞれの違いについてです。
これらは似て非なるものであるため、企業関係者の方は詳細を把握しておかなければいけません。

個人情報とは?

個人情報保護法に定義される個人情報とは、生存する個人に関する情報で、氏名や生年月日、住所、顔写真などにより、特定の個人を識別できる情報を指しています。
こちらには、他の情報と容易に照合することができ、それによって特定の個人を識別できるものも含まれます。
例えば、生年月日や電話番号は、単体で特定の個人を識別することができませんが、氏名などと組み合わせることにより、個人の特定につながるため、個人情報に該当する場合があります。

個人データとは?

個人データとは、個人情報データベース等を構成する個人情報のことをいいます。
個人情報データベース等とは、一定のルールに従って整理され、容易に検索可能な状態になっているものを指しています。
つまり、まとめられた情報から、簡単に検索して見つけることができる個人情報が個人データだということです。
例えば、以下のようなものが該当します。

・50音順に整理されている名刺ホルダー
・メールツールのアドレス帳
・IDと個人情報を関連付けて保管されているデータベース など

個人データは、データベース化されていることから、大量に漏えいしてしまう可能性が高く、通常の個人情報よりも取り扱いに関する規制が厳しくなっています。

保有個人データとは?

保有個人データとは、個人情報の一種である個人データをさらに細分化したものであり、個人データのうち、それを保有する企業がコントロールの権利を持っているものを指しています。
具体的には、保有企業が開示、内容の訂正、追加、削除、利用の停止、消去、第三者への提供を行うことのできる個人データです。
そのため、委託を受けて取り扱っている個人データや、個人情報のうち体系的に整理されていないものについては、保有個人データには該当しません。

まとめ

ここまで、個人情報、個人データ、保有個人データの違いについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
このような個人情報に関する知識を身に付けたい企業は、“JAPHICマーク”の取得を目指しましょう。
こちらを取得するまでの段階において、企業は個人情報保護法に準ずる適切な個人情報の保護措置、管理体制の整備、運用に関する十分な知識を得ることができます。

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