情報セキュリティ

IT系企業における情報セキュリティ対策を細分化して解説します

監修者:金子 雅和

IT系企業と一口に言っても、さらに専門的な業務を行う企業に細分化する事が出来ます。
どの業種でも情報セキュリティ対策に高い意識を持っておく必要がありますが、各IT系企業はどのような対策をすればよいのでしょうか?
今回IT系企業の代表として紹介するのは、“システム開発”、“情報サービス”、“データ入力”の3つです。
それぞれがIT企業という同じカテゴリー内において、異なる業務を担っています。
従って今回の記事を読んで、各IT系企業が自社に合ったセキュリティ対策を講じてもらえれば幸いです。

IT系企業を細分化してセキュリティ対策を考える①システム開発

システム開発とは、簡単に言うと“業務の仕組み全体を作る”という業務の事を言います。
システム開発は、“コンピュータにおけるシステム”の開発を指すと思われがちですが、実際は少し異なります。
業務の仕組み全体を作る際は、コストやセキュリティ対策、効率性などを全て加味する事になります。
つまり闇雲にコンピュータシステムの利用を大前提に考えるのではなく、業務の仕組み全体を構成する上で、コンピュータシステムを適宜導入していく事が大事なのです。
既存のシステムを全てコンピュータシステムに変更する事は、中小企業では特に簡単な事ではありません。
あくまでシステムの一部としてコンピュータシステムを捉え、総合的に判断して最適な業務の仕組みが完成してこそ、システム開発が出来たと言えるのです。
とは言え、システム開発において情報セキュリティの脅威にさらされやすい場面は、ほとんどコンピュータシステムの開発に着手している時です。
次は、システム開発における情報セキュリティ対策について見てみましょう。

システム開発における情報セキュリティ対策

システム開発における情報セキュリティ対策は、かなり早い段階から意識しておくべきでしょう。
例えばシステム開発における脅威の1つに、“SQLインジェクション”というサイバー攻撃があります。
SQLインジェクションとは、第三者のデータベースへのアクセスが可能となる悪質なSQL文を忍び込ませるという手口の事です。
SQLインジェクションによってデータベースが消去されたり、個人情報が盗まれたりという不正な操作の被害に遭う可能性があります。
ただこのSQLインジェクションは、システム開発においてデータベースを構築している段階で対処しておけば、後々被害に遭う可能性が低くなります。
テキスト文ではないSQL以外の命令文を排除しておけば、SQLインジェクションへの効果的な対策となります。
システム開発はクライアントあっての業務なので、信頼性を失わないように早めの対策を心掛けましょう。

IT系企業を細分化してセキュリティ対策を考える②情報サービス

情報サービスは、市場調査・世論調査等の結果を提供する業務が一般的に認知されています。
ただ情報サービスの業務はそれだけではありません。
パッケージソフトウェアを提供する“ソフトウェア業”も、正確には情報サービスに該当します。
従って、ソフトウェア業として世界的に有名な“マイクロソフト社”等も、情報サービスを生業としているIT系企業なのです。

情報サービスにおける情報セキュリティ対策

市場調査や世論調査の結果を提供している“情報処理・提供サービス業”における情報セキュリティ対策を考えてみましょう。
この情報サービスは、個人情報を集める事がそのまま業務に直結します。
従って、もしサイバー攻撃やウイルスの被害に遭ってしまうと、すぐに情報サービスが提供不可能な事態に追い込まれるのです。
情報サービスの提供という具体的な利用目的がある個人情報は、必要でなくなった場合、迅速に削除する事から始めましょう。
サイバー攻撃やウイルスへの対策ももちろん重要ですが、まずは個人情報を脅威にさらされないような体制を整える事が先決です。
また他の業種では、個人情報が入ったコンピュータ等を持ち出し、業務の効率化を図るケースも増えています。
ただ情報サービスにおいては、効率化よりもセキュリティ面に大きな配慮をしたルールを定めるべきと言えるでしょう。
アクセス権限の設定はもちろん、従業員が個人で扱うコンピュータや外部機器には、なるべく重要な情報を保存しない様にしましょう。
個人情報の持ち出しに関しても、重要度の高い個人情報には個別に厳しいルールを設けておく必要があります。

IT系企業を細分化してセキュリティ対策を考える③データ入力

データ入力は“データ入力代行”、“ライティング代行”とも呼ばれる業務で、近年は利用する他業種が非常に増えています。
情報システムの管理を外部に委託するクラウドサービスの急成長により、データ入力を外部に委託するケースも増加しているのです。
データ入力は他社の個人情報を預かる業務なので、より一層情報セキュリティ対策における高い意識が必要です。
もしデータ入力の委託によって個人情報が流出してしまえば、クラウドサービスの成長自体を阻害してしまう事にも繋がります。

データ入力における情報セキュリティ対策

まずデータ入力において重要なのは、“依頼された企業から大きな信頼を得ている”という事を自覚する事です。
依頼する企業は、複数のデータ入力業者・クラウドサービス業者の中から委託先を選定しています。
またデータ入力においてよく採用されている情報セキュリティ対策は、“入力画像の分解”です。
個人情報が特定出来ないほど入力画像を細分化し、ユーザーにはその画像しか確認出来ない環境を作るのです。
この方法は、データ入力・クラウドサービスが持つ特性を生かしながら、情報セキュリティ対策が講じられる効果的な方法です。

まとめ

IT系企業は、全ての業種の中で情報セキュリティ対策への意識が最も高いと言われています。
ただ意識は高いものの、未だに情報セキュリティ事故の件数は多いです。
それはIT系企業がサイバー攻撃やウイルスの被害に遭いやすいという理由もありますが、“それぞれのIT系企業における適切なセキュリティ対策”が取れていないとも言えるでしょう。
IT系企業は自社の情報セキュリティ対策に対する意識を高め、ワンランク上のIT系企業を目指す為に“第三者認証マーク”等の所得をおすすめします。

 

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