個人情報が漏れていないかチェックする際に便利なツール

個人情報

近年は、TwitterやInstagramといったSNSの利用人口が著しく増加しています。
また、その分個人情報が漏れていないかどうかのチェックも、より重視されるようになってきました。
今回は、自身の個人情報が漏れていないかチェックする際、ぜひ利用していただきたいツールをいくつか紹介しましょう。

Have I Been Pwned?

“Have I Been Pwned?”は、メールアドレスまたはパスワードを入力することで、その漏えいの有無をチェックできるサイトです。
Microsoft MVPを受賞したこともある技術者が運営しているサイトであるため、信頼性はとても高いです。
個人情報が漏えいしていない場合、緑色の画面と“情報は漏れていません”という旨のメッセージが表示されます。
また、漏えいしている場合、赤色の画面と漏えいしている内容、サイトが表示されるため、非常にわかりやすいですね。
ただ、当サイトにパスワードを入力することに対して、少し抵抗があるという方もいるでしょう。
そのような方は、以下の手順でチェックすれば、パスワードを入力せずとも漏えいの有無がチェックできます。

①パスワードをSHA1でハッシュ化
②ハッシュ値の先頭5文字をHave I Been Pwned?に送信
③返ってきた先頭5文字分を抜いたハッシュ値の一覧から、該当するハッシュ値が含まれているか調べる(含まれていれば個人情報が漏えいしていることになる)

Firefox Monitor

“Firefox Monitor”は、先ほど紹介したHave I Been Pwned?と同じような仕組みのウェブサイトです。
日本語に対応しているため、より画面は見やすくなっています。
メールアドレスを入力すると、過去に発生した個人情報漏えい事件の中から、そのアドレスが含まれていたサービスを抽出し、漏えい事件の発生日時、漏えいした可能性があるサービスを提示してくれます。
また、当サイトは個人情報漏えいの有無を教えてくれるだけでなく、今後漏えいが発覚したときに通知してくれるサービスも提供しています。
これは非常に嬉しいですね。
ちなみに、Firefoxのブラウザを利用すれば、過去に漏えい事件が発生したサイトにアクセスした際、注意するように促してくれます。

ノートンダークウェブモニタリング

“ノートンダークウェブモニタリング”は、ダークウェブに個人情報が漏えいした際に通知して、対処のアドバイスをくれるソフトウェアです。
ダークウェブとは、通常の検索エンジンでは見つけることのできないサイトをいい、個人情報の売買など、不正な取引が数多く行われています。
したがって、ここで個人情報が漏えいすると大きな被害に遭う可能性がありますが、ノートンダークウェブモニタリングは、メールアドレスやクレジットカード番号、住所や電話番号などを含む7つの個人情報を検知してくれるため、被害を未然に防げる可能性がアップします。
ただ、ノートンダークウェブモニタリングは高度なセキュリティソフトであるため、無料では利用できません。
具体的には、1年版で2,780円、2年版で5,560円、3年版で8,340円の料金がかかります(いずれも1台のみ対応)。
とはいえ、対応しているOSも多いため、個人情報におけるセキュリティ体制を万全にしたい方は、利用しても損はないでしょう。

もし個人情報が漏れていたらどうする?

ここまで紹介したツールを利用して、もし個人情報が漏れていることが発覚したら、どう対処すればいいのでしょうか?

①内容を変更する
メールアドレスやパスワードは、ユーザーがいつでも内容を変更できます。
したがって、漏えいの事実が確認された場合は、早急に変更しましょう。
特に、パスワードはあらゆる不正アクセスにつながる恐れがあるため、いち早く内容を変えるべきです。

②悪用されていないかチェックする
セキュリティ対策が整っているウェブサイトやサービスでは、ログイン履歴が閲覧できる場合があります。
例えば、そのメールアドレスでログインしたブラウザやアプリ、IPアドレスや時間などをチェックすれば、自身が行っていないログインがあるかどうかがわかります。
もし見知らぬログイン履歴があれば、悪用されている可能性は高いでしょう。
また、ウェブサイトやサービスの中には、特定のアドレスについて、強制的にすべての端末からログアウトさせる機能が付いたものもあります。
これを利用すれば、悪用を一時的にストップさせることができるため、ぜひ活用してみましょう。

③関連会社に連絡する
例えば、クレジットカード情報の漏えいが発覚した場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。
例えば、手元に見覚えのない高額な請求書が送られてきたときなどですね。
また、特定のウェブサイトにおいて、不正なログインが確認された場合は、そのサイトの運営企業に連絡することも忘れてはいけません。

まとめ

自らの個人情報は、知らず知らずのうちに広範囲で漏えいしている可能性もあります。
したがって、普段からこまめに漏えいの有無をチェックしておくことは重要なのです。
また、もし漏えいが発覚しても、焦ってはいけません。
適切に対処すれば、被害は最小限に抑えることができますし、サイトやサービスの運営企業等も迅速に対処してくれやすくなります。

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