JAPHICマークとプライバシーマークの主な違いについて

個人情報

個人情報保護関連の第三者認証として有名なもの聞くと、多くの企業関係者の方は、“プライバシーマーク”をイメージするかと思います。
また、近年はこちらだけでなく、“JAPHICマーク”も注目を集めています。
今回は、JAPHICマークとプライバシーマークの主な違いについて解説したいと思います。

審査

JAPHICマークとプライバシーマークには、取得のための審査に関する違いがいくつかあります。
まず審査の基準ですが、JAPHICマークは個人情報保護法を遵守するため、経済産業省が出しているガイドラインを基準にしているのに対し、プライバシーマークはJIS規格のJISQ15001とその他のガイドラインを基準に審査されています。
一般的には、プライバシーマークの方がより厳しい審査基準であるとされています。
また、審査を受けるために必要な費用に関しても、これらの第三者認証には違いがあります。
JAPHICマークの審査費用、更新費用は、小規模事業者の場合プライバシーマークの約半分、大規模事業者であれば約1/4しかかかりません。
つまり、JAPHICマークであれば、特に費用を抑えたい小規模事業者であっても、負担なく現実的に取得できるということです。

取得にかかる期間

JAPHICマークとプライバシーマークでは、取得にかかる期間も異なります。
JAPHICマークは最短約3ヶ月で取得できますが、プライバシーマークはその倍の6ヶ月程度かかります。
取得までの期間が短いということは、企業が取引先や顧客の信頼を得るまでの期間が短いということであり、なおかつ従業員にかける負担も少ないことを意味しています。
そのため、こちらの項目においても、JAPHICマークの方が優れていると言えます。

認知度

JAPHICマークとプライバシーマークの認知度を比べたとき、圧倒的に認知度が高いのはプライバシーマークです。
冒頭において、「第三者認証と聞いて、多くの方がプライバシーマークをイメージする」と言ったのはそのためです。
ただし、JAPHICマークは経済産業大臣認定の個人情報保護団体になったことにより、以前より認知度が著しく上昇しています。
また、取引先や顧客の信頼を得るためには認知度も大事ですが、もっとも大切なのは、自社に適したマークを取得することであるため、こちらはそれほど気にする必要はないと言えます。

まとめ

ここまで、代表的な個人情報保護関連の第三者認証であるJAPHICマーク、プライバシーマークの主な違いを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると、総合的におすすめなのは、審査基準や費用面などで優れているJAPHICマークの取得です。
こちらを取得することにより、企業は個人情報について、適切な保護措置を講じ、なおかつその体制を整備していることが認められます。

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