ウイルス感染を防ぐための企業内教育とその秘訣とは

ウイルス感染

春は最も情報漏洩が発生しやすい時期です。何故でしょうか。企業が保持する情報には、できるだけ外部との接触を避けるのが最善ですが、春は内部の人間として、新入社員を迎え入れる機会が最も多いからです。

では、社員の”ウイルスセキュリティや情報漏洩を防ぐこと”に対する意識を高めるためには、どういった教育をいつ行うのが良いのでしょうか。考えてみたいと思います。

“セキュリティルールを作る”
セキュリティに対し正確な知識を持っていない社員に対し、何をどのように実践すべきかを、ルールによって明確なものにするのは非常に効果的です。例として次のようなルールが効果的かと思います。

基本として

OSのアップデートを有効にする
定期的にソフトウェアのバージョンを確認する
ウイルススキャンを必ず行う
ウイルス定義ファイルを更新する

パスワード管理

想定されにくい文字列により作成する
パスワードを他の媒体にメモとして記入しない
使いまわしや貸し借りをしない
管理者を装ったパスワード書き出しの要求を警戒する
パスワードは自分だけで管理する

メール利用

HTML表示やプレビュー表示にしない
メール送信の際に暗号化の設定をする
安易に差出人や内容を信用しない
送信を行う前に保存し、宛先や添付漏れをチェックする

社員一人ひとりに情報の重要性について危機意識を持ってもらうように教育したとしても、実際にどのようにすべきなのかをルールという形で示すことにより、知識の定着を進めていく必要があると思います。

ルールは誰にでも、いつでも閲覧できる状態でなければなりません。カバンに入れておけるようなルールブックや、社内への張り出しも有効と言えるでしょう。
では、いつその教育を行うべきでしょうか。入社したその日から、新入社員は内部の人間となりますから、できるだけ早く、最初の作業に就く前での教育が必要でしょう。

その教育がどれほど定着しているかを確認するためにも、最初だけではなく定期的に行う必要があるでしょう。
どれほど、その重要性を理解しているかをチェックするためにテストを実施することも出来ます。とにかく社内にセキュリティや情報漏洩に対する意識を充満させるよう働きかけることが大切です。

ルールの設定だけが、社員教育の全てではありませんが、まず、するべきことの一つではあると言えますし、非常に効果的だと思います。
特に新入社員は無防備な状態での入社ですので、標的となる可能性もあります。企業が守る努力を惜しみなくする事で、後々企業を守るような人材に育ってくれるといいですね。

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